Rd.15 シンガポールGP フェラーリが負けるとき

mihiroさんの写真

 タイトル的には、「アロンソ初勝利」とか、「ナイトレース――」が妥当な気もする。 がしかし、ずっとフェラーリ(その他チームも)のピット作業を見つめてきた者として、これはもう「酷すぎるでしょう」と言うしかない。 こんなのはレースでもなんでもなくて、ただの茶番だ。 「失敗するやつが悪い」と言ってしまえばそれまでだが、そもそもピット作業を競うところが見たいわけではないし、それでレース結果が決まってしまうのは大きな間違いだ。

 コース上でのオーバーテイクが難しくなったから、レースを盛り上げる意味でもピット作業という不確定要素が必要で、そこでトラブルが起きれば順位変動も起こって面白くなる? ありえない…。 天候という不確定要素と、ただのイージーミスであるピット作業の不確定要素とは全く別次元。 そもそもピット領域はコース外だと認識しているので、コース外での順位変動には何の魅力もない。 ルーティンのピット作業なんてもんは無くてもいいとさえ思う。 そのせいで勝敗がワンパターン化してしまうというのなら、所詮その程度の競技だということ。 プロレスじゃないんだから、わざわざアクシデントを作ってまで見世物にする必要はないと思う。

 F1は、競技としてのモータースポーツなのか、ショーとしてのモータースポーツなのか、最近はどっちつかずで中途半端になってしまったようで。 元々は前者の意味合いが強かったはず。 その開発競争にも限界というか、ある一定の到達点が見極められてしまうようになり、レース内容が単調に見えるようになった。

 昨今の予選も、純粋なタイムトライアルではなく、振り落とし式のミニレース3本立てのようになった。 予選で一発最速を競い、本戦で総合力を競うという、競技としての本質が見失われてしまった。

 開発面に関しても、エンジンにリミッターをかけるという大きな間違いを犯している。 そんなのは市販車だけにしてくれ。 もちろんレースともなればリミッターなんてもんは解除するのが当たり前。

 必死にF1を面白くしようと?(視聴率を稼ごうと?)あがいた結果、つまらない出来レースを見せられているような感覚になってしまった。 これはモータースポーツに関する知識があればあるほど、つまらなさも見えてしまうという皮肉なもので、尚且つF1というのはそう簡単に誰もが直ぐに理解して楽しめるような競技ではないから、コアなファンには安っぽい印象を与え、ライトなファンには結局意味不明な羽付き車が同じところ(コース)をグルグル周るだけの暇な競技という印象は変わらず。

 ライコがレース結果とは関係のないところで、レース終盤にプッシュをかけてファステストラップを叩き出すのは、ただの自己顕示かもしれないが、ある意味これはレース結果と速さがリンクしにくい現状を皮肉っているともとれる。
 純粋な速さよりも作戦遂行能力が優先され、セーフティドライバーが最も評価されるという退屈なF1にはなってしまわないようにと強く願う。

 あぁ忘れてた、アロンソあんたは強いよ。 来季は我がホンダで…。

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